戦略17分野 (4)造船 (次世代船舶)

株式投資の学び

パパトラ解説

造船分野で、株式投資するとすれば、日本郵船・川崎汽船・古野電気・EIZOになるね。インカムゲインもキャピタルゲインもどっちも狙えるんじゃない。ワクワク

でも、もっと造船で面白いのは、「非上場企業」の中にも、楽しみな会社がたくさんあるよね。例えば、今治造船、常石造船、シンコー、ナカシマプロペラなどなど世界シェアトップの企業もある。ここは、国策として幾つかのグループを再編して、世界にも通用する企業体に育てるのが、結果、企業にもメリットが大きんじゃないかな。(ほんと勝手を言ってますが)

注目株を購入して、脱炭素化による「ゲームチェンジ」を先取りしようね

世界トップへの青写真とは

日本の造船・海運業を再び世界のトップに押し戻すため、「2035年までに国内の建造量を現在の2倍(1,800万総トン)に引き上げ、環境対応船で世界をリードする」ことを目指。

ポイントを3つの柱に整理して解説します。


1. 脱炭素化による「ゲームチェンジ」

従来の重油燃料から、CO2を排出しない次世代燃料への転換を成長の起爆剤にする。

  • ゼロエミッション船の開発: アンモニア燃料船や水素燃料船など、世界に先駆けて次世代船舶の実用化。

  • LNG燃料船からの移行: 現在の主流であるLNG(液化天然ガス)燃料船を「繋ぎ」としつつ、その先の超低環境負荷船でシェアを奪還する戦略。

2. 建造体制の「強靭化」と自動化

中韓とのコスト競争に対抗するため、日本の強みである「技術力」をデジタルで加速させる。

  • 工場の自動化(ロボティクス・AI) 深刻な人手不足を解消するため、ドックやクレーン、溶接作業などにAIやロボットを導入し、生産性を劇的に向上させます。

  • 自動運航技術 操船の自動化により、安全性向上と船員の負担軽減を同時に達成する「自律運航船」の開発・実装を進めます。

3. 2035年に向けた野心的な数値目標

このロードマップがこれまでの計画と違うのは、非常に明確な目標を掲げている点。

項目 現在(2024年前後) 2035年目標
年間建造量 約900万総トン 1,800万総トン(2倍)
市場規模 約5兆円
主な戦略 既存船の受注維持 次世代船舶で世界シェア首位へ

なぜ今、国がここまで力を入れているのか?

背景には、「日本の船は日本で造る」という経済安全保障上の危機感があります。地政学的リスクが高まる中、島国である日本にとって、自国で船を造り、維持する能力(造船・修繕)を失うことは国益に直結するため、異例の規模での官民投資(補助金や税制優遇、研究開発支援)が計画されている。

ゼロエミッション船で注目企業(非上場含む)

ゼロエミッション船の開発において、現在(2026年時点)特に注目されている企業を、「海運(オペレーター)」「造船・エンジン(技術開発)」「プロジェクト支援」の3つのカテゴリで具体的に紹介します。


1. 海運大手(実証・導入の牽引役)

実際に船を運航し、次世代燃料の社会実装を主導している企業です。

  • 日本郵船(NYK):

    • アンモニア燃料船: 2024年に世界初のアンモニア燃料タグボート「魁(さきがけ)」を竣工させ、2026年11月には外航アンモニア燃料アンモニア輸送船の竣工を予定しています。

    • 自律運航: 2026年3月に、自律運航システムを搭載した最新の自動車専用船を完成させるなど、DXとGXの両面でトップを走っています。

  • 商船三井(MOL):

    • 水素・アンモニア燃料: 三井E&S、常石造船と共同で、アンモニア燃料を貨物兼燃料とする大型船を2026年頃に竣工予定。

    • ウインドチャレンジャー: 硬翼帆(風力推進)と次世代燃料を組み合わせた、ハイブリッドなゼロエミッション化を推進。

  • 川崎汽船(K-LINE):

    • 水素燃料エンジンの実証試験(ジャパンエンジンコーポレーション等と連携)や、シンガポールでのアンモニア燃料供給体制の構築に注力。

2. 造船・エンジンメーカー(核心技術の提供)

ゼロエミッションの心臓部である「エンジン」や「船体」を開発する企業は次の通り。

  • ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG):

    • 世界初の実証: 2026年3月、川崎重工業と共同で、船舶用フルスケールエンジンの水素100%燃焼(混焼率95%以上)に成功。世界をリードするエンジン技術を持ってる。

  • 川崎重工業:

    • 液化水素運搬船のパイオニアであり、水素燃料供給システム(MHFS)やタンクの開発において圧倒的な強みを持っています。

  • 今治造船 / 日本シップヤード(NSY):

    • 国内最大手の今治造船とジャパン マリンユナイテッドの合弁会社であるNSYは、アンモニア燃料船などの「次世代船型」の設計・建造を一手に出受けています。

  • ヤンマーパワーテクノロジー:

    • 内航船向けの水素燃料エンジンや燃料電池システム、高効率なハイブリッド発電システムの開発で注目されています。

3. 異業種・プロジェクト支援

  • 上野トランステック: 2026年の実証航行に向け、国内最大級の水素燃料対応内航タンカーのプロトタイプを建造しています。

  • 日本財団: 「MEGURI2040」プロジェクトを通じて、無人・自動運航船やゼロエミッション船の技術開発に巨額の助成を行い、民間企業の挑戦を後押ししています。


注目すべき連携の形

現在は1社単独ではなく、「荷主(JERAなど)×海運(日本郵船など)×造船(日本シップヤードなど)」といったコンソーシアム(共同体)形式での開発が主流

まとめ: 特に日本郵船商船三井ジャパンエンジンコーポレーションの3社は、2026年現在、実際の船舶やエンジンの実証が「計画」から「実装(竣工・稼働)」のフェーズに入っており、世界中の海運関係者から注視されています。


投資先の候補銘柄選定

  • 日本郵船 (9101)

    • アンモニア燃料船: 2026年11月に、世界初の「国産エンジンを搭載したアンモニア燃料アンモニア輸送船」の竣工を予定しており、この分野のフロントランナーです。

  • 川崎汽船 (9107)

    • 水素燃料エンジンや、洋上でのCO2回収・貯留(CCS)船の開発など、先進的な技術実証に積極的です。

  • 古野電気 (6814)

    • 自動運航: 2026年1月、世界初となる「自動運転レベル4(人の介入不要な完全自動運航)」相当での商用運航を実現したコンテナ船に、高度な航海通信機器を供給しています。

  • EIZO (6737)

    • 自動運航船の遠隔監視システムや、視認性の高い船舶用モニターで「無人運航プロジェクト(MEGURI2040)」に参画しています。


まとめ:注目度の高い「連携軸」

投資の観点からは、個別の企業だけでなく、以下の**「コンソーシアム(共同体)」**の動きが重要。

分野 主要な連携企業
アンモニア燃料船 日本郵船 × IHI × 日本シップヤード
水素燃料船 商船三井 × ジャパンエンジン × 川崎重工
自動運航船 日本財団 × 古野電気 × 三菱総合研究所 など

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